DFP丸ゴシック体


●ダイナコムウェア 1994年?

●「ナール」じゃないの?

 このフォントの存在についてはとても疑問です。「何故このようなフォントが世の中に出回っていても誰も気にしないのか」。なぜなら、このフォントは明らかに「写研」の『ナール』を模倣しています。全くの複製ではないので著作権法には触れないと思いますが、印刷物や字幕でこのフォントを見るのはあまりいい気分ではありません。

 1990年代後半、パソコン用フォントが急速に増えるにつれ、このフォントも一般家庭に普及していきました(筆者も使っていた)。オリジナル(ナール)の存在も知らず、何も気にせず使っている事でしょう。文字としては漢字部分のある程度の完成度に対し、仮名はバランスが悪く貧相で見られたものではありません(図1参照)。しかも太いウェイト(文字のの太さ)ではオフセット印刷でも潰れます。この書体を作ったメーカーのプロとしての資質を疑います。(価格が一書体当たり約100円ではこの程度かも知れないが……。)


図1 オリジナル(ナール)との組み比較
(ナールの音引き「ー」が太いのは画像処理上の誤差です)

 このフォントを発売している「ダイナコムウェア」は、『DFP麗雅宋』も発売している台湾の会社です。同じ会社のすることか……? こういった他人のアイディアを盗んだような(しかも低品質な)フォントが駆逐されることを心から願っています。


2003.12.25更新

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